【面接対策】転職の面接で聞かれる質問31選

ビジネス系Howto

書類選考を無事通過して面接に進んだものの、相手の質問に上手く答えられなかったり、そもそも想定していた質問をされなかったりすることが多々あります。

そんな面接における質問ですが、必ず聞かれることや高確率で聞かれるような頻出の質問があります。そういった質問に対してしっかりと回答を用意しておくこと、また、その質問の意図を理解することが面接対策として重要となります。

この記事では、これまでの面接を受ける側、面接する側の両方の経験から、頻出の質問とその意味についてご紹介します。

転職における面接の質問意図とは?

いわゆる大学生の就活と、社会人の転職では何が違うか?
応募先企業が主眼においているのは、大学生であれば「未来」で、社会人であれば「現在」です。

そのため、就活でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」は、過去、または現在について聞かれているように思われますが、将来的な素養を見極めようとしているということです。

逆に社会人の転職であれば、「あなたの成功体験」を聞かれた場合、明日入社したとして現職と同じように活躍してもらえるかを判断しようとしています。

もちろん、企業やその部門、ポジションによって求人背景や採用方針の違いはありますが、自分の今の立場において、その企業が何を持てめているかを念頭において対策するようにしましょう。

企業の求人情報 その募集背景はこれ!

企業の募集背景は大まかに分けると以下の3つ。

  1. 即戦力
      この場合は、ある特定のミッション、ポジションを任せられる人材が社内におらず、
      新たに外部から人材を採用しているとき。入社後に最も早い段階で活躍することを
      期待される募集背景となるため、その求人内容について、自身とどれだけマッチし
      ているか、またそれに加えてプラスαの価値を提供することができるかを慎重に考え
      応募を検討する必要があります。

  2. 欠員
      欠員は文字通り、ある業務を担っていた人材が退職してしまうため、その替わりと
      なる人材を求めています。この場合は、経験やスキルにおいては即戦力採用と共通
      の部分がありますが、もう一つ重要な要素として、「入社時期」があります。
      既に退職してしまっており、すぐにでも人を見つけたい、または退職予定日が決ま
      っているため、それまでに必ず他の人を採用しなければならないなど、早期入社で
      きる人材を求めています。
      欠員による募集が明らかな場合は、自身の転職活動におけるスケジュールを鑑みて
      応募するようにしましょう。

  3. 増員
      増員の場合は、新規事業の立ち上げや事業拡大など、現在の人数では手が足りなく
      なってきている場合がほとんどです。特に5名以上の採用を予定している場合は、
      大量募集と言えます。この場合は新規事業の立ち上げや店舗の拡大などが多く、そ
      の企業のVISIONやミッションステートメントに理解と共感を持つ若手の採用を望ん
      でいることも多いです。また、その中でもリーダー候補の採用やマネジメント経験
      を持つ人材を探している場合も散見されます。

いずれの場合も共通していることは「自走力」と言えます。
中途採用においても入社後の研修を手厚く行っている企業もありますが、いざ入ってみたら表面的でさわりの部分だけしか教えてもらえず、躓いてしまう方もいらっしゃいます。
そうならないためにも、自分は何をすべきか、何が足りないか、自身のスキルをどうやって発揮すればいいかなど、その会社において日々どのように業務を遂行していくかを自ら考え実行していくことが必要とされます。

未経験者歓迎、業種・業界不問の求人は本当か?

これは、前述の募集背景と職種から判断しないといけません。また、当然ですが、経験者や同じ業界から転職を考えている人も応募していた場合は、その人の採用確率の方が高くなるのは避けられません。

なので、本当に未経験の人が応募する→書類選考、面接にて経験者と比較される→結果的に経験者が採用される

こんな風に「歓迎」ではあるけど、いざ応募したら書類や面接で落とされた!なんてことになり、未経験者歓迎とか嘘じゃん!ってなってしまうと考えられます。
また職種で言えば、全くの別職種からの応募は未経験歓迎と書いてあってもかなり厳しいと言わざるを得ません。
この場合、例えば「電子機器」の営業は未経験でも何かしらの営業経験があればOKという意味で使われていることが多いからです。なので、応募資格を読み違えて、総務部の人が営業未経験でもOKなんだと思って応募してもまず受からないと思っていいです。(第二新卒は別)

もし未経験でも採用されるとすれば、よっぽどの大量募集か、人が集まらない知名度が低い企業や人気のない業界、または直ぐに人が辞めていく業界か・・・最悪、使い捨てのソルジャー採用などもあるため、未経験だからといって飛びつくのではなく、しっかりと見極めることをおすすめします。

転職の軸は、

  • 過去に経験した業種、職種、年数、スキル
  • 現在の業種、職種、年数、スキル

以上の中で、基本的には同じ職種、同じ業種にてまずは転職先を探し、
それだけでは、ボリュームが足りない場合は、現在、または過去の職種とリンクするような
職種での応募を検討すること。
例えば、営業職の経験が豊富ならマーケティング部門ならリンクする部分もありますし、営業企画でも関連があります。

転職の面接で聞かれる質問31選

それぞれ出現率ごとに、どんな質問が良く聞かれるのかをまとめてみました。
また、その質問がどのような意図で聞かれているのかについても記載したので、ぜひ参考にしていただき、面接対策として活用してもらえればと思います。

【出現率99%】ほぼ確実に聞かれる面接の質問

  1. 自己紹介をお願いします。
    質問ていう印象ではないかもしれませんが、これも質問の一種です。自己紹介によってあなたがどんな人かをまず知りたいのです。表情、話し方、人物像、これまでの職歴について、簡潔に分かりやすく伝える必要があり、意外に苦手な人が多いと思います。

  2. 志望動機をお願いします。(なぜ当社を選んだのですか?)
    文字通り、その会社になぜ入りたいのか、どこに魅力を感じたのか、なぜその職種なのか、どんな仕事をしたいと考えているのか、自社が求める人物して考え方が間違っていないか、ミスマッチがないかを判断したいという質問です。

  3. 転職の動機を教えてください。
    これについては、ネガティブな転職動機ではないか、入社後に短期間で転職しないだろうか、前向きで何か目標や志があっての転職か、等を判断したいと考えています。また、本人ではどうすることもできない外部要因があるのかも知りたいと考えていることもあります。

  4. 前職、(+前々職)の退職理由を教えてください。
    今回だけでなく、過去に退職してきた会社についてもどういった理由で退職してきたのかを知り、動機の一貫性や目的について見極めようとしています。

  5. 現在の転職活動状況について教えてください。(他社の選考状況など)
    これはあなたの入社意欲がどれぐらいか、や応募企業の業界や業種に一貫性があるか、または他社からどれほど必要とされているかといった客観的な評価を伺い知るためでもあります。

  6. 入社可能時期について教えてください。
    あまりにも遠い未来で入社を希望している場合は、その企業の求人ニーズとずれるため、
    欠員募集などの場合は、最短で入社してもらえるかどうかといった確認となります。
    だいたいの場合は、内定から1か月後に入社希望としておけば問題ありません。

  7. 現在の年収と希望年収について教えてください。
    これについては、募集するポジションに対して、あまりにもミスマッチな人材ではないか、また要求される金額に相応しいか、もしくは応じられるかを確認したりしています。また、その人の市場価値を図ることも可能です。

  8. 最後に何か伝えておきたいことはありますか。
    これは自己PRも兼ねていると言えるため、今回の応募についてどれほどの熱意や意欲があるかを判断できる問いかけとなります。

【出現率90%】面接でよく聞かれる質問

  1. 自己PRをお願いします。
    あなたが今どんなことをしていて、どういった事ができて、自社の人物像とマッチしているかや、アピールできるエピソードとその根拠や将来的な活躍度を測りたいと考えています。
    自己紹介、自己PR、最後に伝えたいことは、全て聞かれることは少なく、どちらかと言えば複合的に聞かれる場合が多いです。
    例えば、面接冒頭で「自己PRも兼ねて自己紹介をお願いします」や、面接の最後に「自己PRも兼ねて最後に何か伝えたいことがあればお願いします」など。

  2. これまでの実績を教えてください。
    あなたがどれほどの実績を出しているかを、客観的な内容で知りたいと考えており、その実績を元に、自社でも同じか、またはそれ以上の活躍ができるか判断しようとしています。
    そのため、あまり抽象的な頑張りを実績としてアピールしても面接官は具体的なイメージが湧かず、具体的なエピソードや数値的なものを追加で求める場合があります。

  3. 現在の業務内容を教えてください。
    あたなが現在、または過去に行ってきた業務内容から、自社で必要とするポジションにおいて問題なく業務をこなすことができるか、また、短期間でキャッチアップすることが可能か、共通点はあるか、について判断しています。あまりにも求人内容とかけ離れた業務の場合、中途採用しても一から教えることはできず、時間もコストも掛かってしまいますので、差異を計っています。

  4. これまでの成功体験を教えてください。
    あなたが業務の中で、自発的に動き、工夫をして、何かの成果をあげたことがあるのかを知りたいと考えています。なぜなら言われたことしかできない人物や、+αの何かを作り出す、または生み出すような人材でないと活躍を期待できないと考えているからです。ここでもやはり自走力は問われていると考えていいでしょう。
    例えば、「前年度比で受注率を2倍にしました。」だったら、2倍にするために何をしたのか、そのためにどんな人と協力したのか、自分発信でその活動を始めたのか、それとも誰かの企画に加わっただけなのか、など。

  5. これまでの業務で大変だったことを教えてください。
    仕事をしている限り必ず壁に当たったり、問題が発生します。その中で、あたながどのように問題解決しのか、また問題が発生した際にどのように考えたか、解決するまで粘り強く対応できたのかについて知りたいと考えています。また、往々にして自社で現在抱えている課題点や業務上の難しさに照らし合わせて、問題解決をしていける人物かについてもみています。

  6. 今後のキャリアプランについて教えてください。
    企業は自社の事業をさらに成長させ、お客様や社会に貢献することを目指しています。そのため、あなた自身が成長することにより、自社とその先にいるお客様へ貢献してほしいと考えています。現時点では、募集職種は決まってはいるものの、今後のキャリアビジョンを聞くことにより、成長の一翼を担ってもらえる人物かどうかを知りたいと考えています。逆に今後のキャリアについて、あまり深く考えていない、自分で自分の進むべき道について明確に回答できない場合などは、印象が悪くなり採用見送りとなる可能性があります。

  7. マネジメント経験について教えてください。
    特にこれは、リーダー候補やマネージャー候補などの採用においては必須と言ってもいいほどの質問です。マネジメント経験については、どれほどの人数を、どのようにマネジメントしていたのかが重要となり、ただの数値管理なのか、人格的な部分も含めマネジメントできていたのか、マネージャーとしての資質とスキルを判断します。

  8. 今のあたなの課題はなんですか?また、それに対する取り組みは?
    自身の課題を客観的に認識できているか、またそういった課題に対して自発的に取り組み、自己成長させているかを知りたいと考えています。もし、自身の弱点や課題を認識しておらず、他責思考の場合は、採用に不利となるため、今一度自分自身の弱みや問題点など、課題を掘り起こし、対策することをおすすめします。

  9. 空白期間についてはどのようなことをしていましたか?また、その理由は?
    これはその離職期間に何があったのか、特別な理由は何か、またその理由に妥当性があるか、といった背景があります。もしくは健康上の理由や介護など、あなたが今後問題なく仕事を続けていけるかを知りたいという質問です。場合によっては、空白期間が長いと、それだけ最新の事情やテクノロジーから遠ざかっていると言え、入社してもついてこれないのでは?と考える面接官もいます。
    特に、親の病気や介護等により退職と空白期間が長い場合、残酷なようですが、不採用理由となる場合があります。なぜなら、また同じような事態になってしまう可能性を考えてしまうためです。

【出現率60%】面接でそこそこ聞かれる質問

  1. OAスキル(Officeのスキルや場合によりIllustratorやPhotoshop等)はどの程度ですか。
    基本的な資料作りやプレゼン資料などの作成スキルに問題はないかを確かめます。正直なところ、専門的な部分は別として、こういった基本スキルが無い場合に、手取り足取り教える時間も人手もないことがほとんどのため、もし一切使ったことがない、もしくはほとんど使えないという状態の場合、致命的になる場合があるため、不採用理由となりえます。デザイナー職やエンジニア職であれば、イラレやフォトショ、プログラミング言語に関する質問は100%と言ってもいいかもしれません。

  2. 長所と短所を教えてください。
    意外かもしれませんが、中途の面接でもそこそこ聞く質問です。これを聞く一番の理由は、これまでの自社の社員でモデルとなる理想的な人物やその人物像があるため、それに近い気質を持った人を採用したいと考えているからです。逆に言えば、これまで社内で問題行動を起こした人物と同様の傾向を持つ人物だった場合は、採用を見送りたいと考えてしまいます。

  3. あなたにとっての仕事観を教えてください。
    これはキャリアプランにも繋がる質問です。あなたの仕事観を聞くことにより、これまでの経歴や今後の目標について、どれほど一貫性があり、明確になっているかを伺い知ることができ、また、仕事に対する姿勢や態度など、まじめさや素直さといったところも感じ取ることができる質問です。

  4. あなたにしかできない事は何かありますか。
    この質問は、この世であなたにしかできない特別な能力を求めているわけではありません。この質問で知りたいことは、あなたが持っている最大の武器は何か?ということです。例えば、分析力なら誰にも負けません、とか営業におけるコミュニケーション力が最大の武器であるとか。もちろん、その武器を活かしてこんなことがありましたとか、こんな価値を生み出しました、など具体的なエピソードは必要となります。

  5. 業務の中で何か工夫していることや、その方法について教えください。
    企業にとって効率化、生産性を高めるといったことは永遠の課題と言えます。そのため、一人ひとりの業務においても常に、何かしらの工夫や改善が求められ、ただ漫然と日々こなしているだけではダメということです。小さなことでもいいので、自分発信で何か改善したことや、改善によって効果が出たことがあれば、回答できるようにしましょう。

  6. 転職活動はどういった軸で考えて行っていますか。
    業種、業界に一貫性はあるか、今後の自分の将来についてまじめに考えているか、入社後もモチベーションを保って仕事をしてもらえるかなどを知ろうとしています。あまりにも応募している業界がバラバラの場合、入れればどこでもいいのではないか、と思われてしまいますので、あまり手を広げすぎずにターゲットを絞って転職活動するほうがいいでしょう。

【出現率30%】面接でたまに聞かれる質問

  1. 休みの日は何をしていますか?
    中途の面接は、これまで何十社と受けてきましたが、たま~にこういった直接仕事とは関係なさそおうな質問をされることがあります。ですが、もちろんただの雑談ではありません。例えば、専門性の高い職種であれば、休日も資格の勉強をしていたり、語学を学んでいるなど、やはり自己研鑽に励んでいる方を取りたいと思うのが普通です。雑談だと思って、休みの日は飲みに行ってますなどと呑気に回答しないように!

  2. 同僚からあなたはどんな人だと思われていますか?
    長所、短所にも繋がる質問です。客観的にどう思われているかをしっかりと認識しているかや、周りの同僚と普段から良いコミュニケーションができているかを知ろうとしています。自社に入社してから、人間関係が上手くいかなそうな人はやはり採用したくないものです。

  3. 最近のニュースで気になる話題はありますか?
    メディア関連、エンタメ関連の業界ではこういった質問をされることが多いです。それ以外でも大きな変革が起きている業界や、話題になっているテクノロジーがある場合などは、日ごろからそういった情報に触れているか、興味関心があるか、またそれに対して自分の考えをうまく説明できるかといったところを判断しています。

【出現率10%】面接ではほとんど聞かれない質問

  1. 学生時代に力を入れたことは何ですか。
  2. 夢はなんですか。
  3. 尊敬する人はいますか。
  4. 座右の銘は何ですか。
  5. 特技はありますか。

上記の質問は、ほとんどの場合第二新卒向けの質問です。または、せいぜい25歳ぐらいの経験があまりない転職希望者向けの質問と考えられます。30歳以降の方が、面接でこれらの質問をされた場合、ある意味では辞退した方がいいかもしれません。いわゆるそういう”ノリ”の企業だからです。

まとめ

どうでしたか?
業界やその企業にもよりますが、こうしてみるとほとんどの場合、どの企業でも定型化された質問が多いです。もちろん、あなたの回答によってさらに質問が細分化され、話しが展開されると思いますが、これらの質問を基準として、これまでやってきたことやこれからの考えを自己分析すれば自然に答えられるようになると思います。

  • 転職の面接で判断されるのは主に「現在」
  • 募集背景を見極めて、何を求めているのかを判断することが重要
  • 企業の募集背景は「即戦力」「欠員」「増員」
  • 未経験歓迎と業種・業界不問は本当だが、経験者も多数応募していためハードルはやはり高い
  • 転職の面接で聞かれる質問は30個程度、その内99%聞かれるのは7つ

出現率60~99%の質問を抑えておけば、ほとんどの面接は対応できるはずなので、ぜひマスターしてください。

ちなみに筆者が体験した珍しい質問では、「あなたがサッカー日本代表の監督だったとして、フォワードは誰を選びますか?」と、「電車の中吊りで面白かった雑誌や印象に残ったものはありますか?」です。

あなたならなんて答えますか!?

タイトルとURLをコピーしました